共通の舞台を、5つの世界に
クルマのカスタマイズパーツがもたらす個性を、走行シーンを交えてエモーショナルに表現した「C-HR CUSTOMIZE IMAGE MOVIE」。パーツの形状や装着部位を立体的にわかりやすく訴求するとともに、スタイルに応じた世界観の違いも表現されています。制作を担当した映像ディレクターの佐々木には、企画を考える上で大きな課題がありました。「1つのクルマでありながら、個性に合わせて表現を切り分けなければいけませんでした。そのため、共通の舞台を用意して、背景の質感を変えることで表現できないかと考えました。もちろん、一人で制作したのではなく社内のアートディレクターも制作に携わっています。絵コンテの段階では、まだ世界観は確定しておらず、結果的に背景に合う道路などの質感を追求していくことで解決できました。そこはCGデザイナーの荻野さんのテクニックだと思います」。
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重みのあるCG動画をつくる
「CGでクルマの動きを表現するとき、重要となるのが重量感です。CGはどうしても軽い動きになってしまいがちで、それが違和感につながります。ブレーキをかけたときのサスペンションの揺れ具合なども、重みを感じる挙動でなければいけません」。制作時はトライアンドエラーの繰り返しだったというCGデザイナーの荻野。クルマのCG動画は、実写の映像と同じ感覚で見る人が多く、よりリアルなCG動画が求められています。走る姿、曲がる角度、止まる瞬間。そのすべてに違和感を感じないように整合性を取りながら、自然な動きになるように仕上げていきます。「CGの長所であり短所でもあるのが、際限がないところです。限られた時間の中で、どこまでクオリティを高められるか。どこまでリアリティを求められるか。重要となる重量感や挙動には、特に気をつけて制作しています」。
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ポスターになる動画を描く
映像ディレクターの佐々木は、「一人で作るわけではないですが」と前置きして「どこで止めてもポスターとして成立する美しい映像にしたいと思っています」と動画を制作する上で心がけていることを語ってくれました。それはカメラアングルやライティングなど、何か一つでも欠けたら成立しないもの。カメラアングルで言えば、実写のカメラの動きを意識しながら、CGならではのアングル表現をCGデザイナーと追求していきました。「NDCの画像制作部の原点には静止画のノウハウがあり、通常、動画ではあまりやらないようなライティングを取り入れています。もちろん、そこにはアートディレクターやコピーライター、フォトグラファーのアイデアも活きている。その結果、映像にポスターのような美しさが引き出されていくのだと思います。今後もNDCの強みを活かした、新しい映像を制作していきたいですね」。
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Client トヨタ自動車株式会社
Creative Director 佐々木 渉
Art Director 水野 さゆり
Copywriter 中村 昭典
CG Director 斎藤 勇貴
CG Designer 荻野 明史
Production Manager 中島 友彦
Producer 武藤 直紀