2016.10.03
映りこみを味方につける
ビルのガラスに映りこむ太陽。
サングラスに映りこむ壮大な景色。
この「映りこみ=リフレクション」がきれいで
思わずシャッターを押してしまうことはありませんか?
今回はこの映りこみと
クルマの写真についてお伝えします。
そもそもクルマは全身が鏡のようなもので
まわりの環境が映りこんでしまうフォトグラファー泣かせの被写体です。
そんなクルマを美しく見せるために
映りこみを巧く活用することに撮影の面白さがあります。
クルマのボディは直線と曲線でできています。
そのため映りこみも鏡のように素直なものではなく、デフォルメされます。
デフォルメされた形=ボディ形状というわけです。
つまりボディに直線的なもの、例えばビルなどが映りこむことで
ボディの曲線がよく伝わります。
スタジオで撮影する際は、グレーの板を使うこともあります。
映りこみによって塗装感も表現できます。
何を映りこませたらより塗装感が伝わるかを考えることは
写真だけではなく、CGも同様です。
動画の場合は、クルマの動きに合わせて
映りこみが変化することによって
ボディの丸みや面の変わり目の様子、塗装感を
直感的に見せることができます。
クルマの写真を見るときに
「映りこみ=リフレクション」に着目してみると
新しい発見があるかもしれません。