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動画と静止画を行き来する、新しい制作スタイルをつくろう

FOCUS

Vol.1

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日本デザインセンター 画像制作部 CGグループ

動画と静止画を行き来する、新しい制作スタイルをつくろう

〈 前編:原点はクルマの撮影にあり 〉

独自のスタイルをもつ日本デザインセンターのCGグループ。
2016年春、静止画のスキルを集結させたフルCG動画を制作したことから
また、新しい展開が見えてきた。

クルマの撮影以外の可能性を探るべく
CGグループが誕生

2001年、撮影以外の表現の可能性を追求するために、日本デザインセンターにCGグループが誕生しました。その後、画像制作を手がけるスタッフがひとつのチームとなり、画像制作部として新たなスタートを切ったのは2012年のこと。2016年4月現在、画像制作部は東京と名古屋に拠点を持ち、動画専属のカメラマンをはじめ、フォトグラファー、CGデザイナー、イメージエディター、コーディネーターと48名のクリエイターで構成されています。

今回参加したCGデザイナー。
左から:堤 麻里子、山上 誠、長谷 智章、斎藤 勇貴 今回参加したCGデザイナー。 左から:堤 麻里子、山上 誠、長谷 智章、斎藤 勇貴

写真とCG、お互いの特性を意識しながら発展

立ち上がり当初は「写真品質」という言葉が掲げられ、とにかく写真に近づくことが理想だと考えられていました。写真に追いつけ写真を追い越せがモットーで、写真の代替表現としてCGが位置付けられていた時代です。

しかしこの15年間で状況は大きく変わり、最近はCGと写真が逆を求めるような現象も起きています。例えば晴天のカットを撮影する場合、CGデザイナーはリアリティを追求することが多く、雲ひとつない青空よりも意図的に雲をクルマに写り込ませる表現を好むなど、完璧すぎる世界を崩そうとします。クルマの思いもよらないところに光が溜まるなど、撮影特有のリアリティにも魅力を感じることもあります。

一方フォトグラファーはクルマへのクリアな映り込みのために雲ひとつない晴天を求めるなど、多くの場合、完璧な世界を目指します。そういう意味でCGは現実を追求し、写真は非現実を追求するというのは面白いことです。

日本デザインセンターの社内にはフォトグラファーもCGデザイナーもいるため、常にお互いの志向を意識しながら発展してきました。

「TOYOTA CROWN Royal カタログ」より。 「TOYOTA CROWN Royal カタログ」より。

撮影現場のリアルライティングを知っている

日本デザインセンターのCGグループは、まずクルマの撮影の現場を体験することから仕事が始まるのが特徴です。スタジオでフォトグラファーからリアルなライティングを学んだあと、パソコンの画面上でライティングをします。そのスキルを身につけることをとても大切にしています。

CG制作といっても、モデリング、質感設定、セットアップ、アニメーション、ライティング、レンダリング、プログラミング…とさまざまな工程があるのですが、なかでもライティングは自信を持っている技術のひとつです。

さまざまな職種の連携で、ベストな表現を実現

画像制作部だけではなく、社内のアートディレクターや映像ディレクター、Webデザイナー、コピーライターと常に協業できるのも恵まれた環境です。それぞれの強みを組み合わせることは、質の高い表現につながっていきます。最終的な成果物に対しては、強力なイメージエディティング、いわゆるレタッチのスキルがグループ内にあります。

クルマの仕事に豊富な実績があるのですが、クルマは金属、ガラス、革、布…などさまざまな物質の集合体なので、どんなプロダクトにでも対応できるグループだと考えています。

撮影とCGによる表現例。「LEXUS GSF カタログ」より。 撮影とCGによる表現例。「LEXUS GSF カタログ」より。