「東京、帰属未定地。夜」 柳忍
作品展のために写真を撮り下ろそうと思い、クルマを走らせていたら、ナビに “帰属未定地”という表示が出てきて俄然興味を持ちました。帰属未定地とは、どの市区町村に属するか決まっていない地域のこと。撮影したのは東京ゲートブリッジの近辺ですが、20〜4時などは誰もいなくて、ゴーゴーと何かのモーター音だけが響いているような場所。いまは何処にも属さず、忘れ去られているようでありながら、生まれ変わっていくような感じに高揚しました。展示ではそのイメージをそのまま再生したいと考え、透明なフィルムにプリントしてライトパネルの上に乗せました。8Kモニターを超える解像度の発光する写真の没入感は、とても気に入っています。
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「東京、帰属未定地。夜」
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