時間を感じる、レクサス海外向けカタログ

FOCUS

Vol.8

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日本デザインセンター画像制作部

時間を感じる、レクサス海外向けカタログ

〈 前編:画像から生まれる時間とは 〉

レクサスの海外カタログをめくると、
そこにはクルマを所有することで得られる特別な時間が流れている。
その余韻を感じさせる世界は、どのようにして生まれたのか。

時間を感じる、カタログとは

劇的なドラマが繰り広げられなくても、見終えた後に「なんかいいな」という余韻を感じる映画があります。登場人物たちの背景の美しさ、要所に挿入される街の描写などが、そういった気持ちにさせるのかもしれません。レクサスの海外カタログは、その余韻を感じられるように設計されたカタログです。まず、一人の主人公を設定。そして、その主人公のある1日を時間軸で切り取ることで描いていきます。そのため、カタログに掲載する写真は空気感やオーナーの体温まで感じられるものでなければいけません。カーグラフィーではなくフォトグラフィーを積み重ねることで余韻を創りだしています。

1枚の画像としての完成度を追求する

クルマのカタログ制作には、さまざまな制約があります。特に発表前のクルマは、ロケ地に持ち出して走らせながら撮影することが難しく、それが最大の課題です。そういった事情を踏まえた上で、どのように“時間”を生み出す画を創っていくのか。1枚の画像としての完成度を追求していかなければいけません。そこにはCGチームとイメージエディターチームの存在が欠かせません。CGとイメージエディティングのあらゆる手法を駆使して、フォトリアルを実現します。目指しているのは、CGだとわからないフォトリアル。各自がアイデアを持ち寄り、それぞれのポテンシャルを最大限に引き出すことで、より自然な1枚の画を創ります。

フォトグラファーが撮影した写真 フォトグラファーが撮影した写真

基準はフォトグラファーが撮影した写真

撮影は発売されるクルマの代わりに、似た形で同じカラーのクルマを使用して行われます。フォトグラファーは、そのクルマのカタログ写真を撮るつもりでシャッターを切っていきます。別のクルマだから・・・という考えでは、このプロジェクトは成立しません。なぜなら、フォトグラファーが撮影した写真をもとに、CGチームが制作していくから。写真のクオリティが、カタログ全体のクオリティを左右すると言っても過言ではないのです。撮影が終わるとすぐに写真と撮影場所の環境をHDRで撮影したパノラマ写真、ロケ地の緯度・経度をCGチームへ送って、CG制作が始まります。

カタログ掲載の画像 カタログ掲載の画像