イメージエディターとは

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Vol.5

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日本デザインセンター画像制作部 イメージエディター

イメージエディターとは

〈 後編:楽しみながら結果につなげる 〉

プラモデルのような感覚を楽しむ

1枚の画像をどんどん作り込んで、精度をあげて、フィニッシュさせる。素材をきれいに仕上げていく感覚は、プラモデルを完成させていくような楽しさに近いものです。合成が得意、色調整に人一倍こだわりがある、無理難題ほど燃えてしまう、一連のフローのすべてが好きなど、それぞれ好きなポイントは違っても、共通してうれしいのは、そのビジュアルを担当した全員にとって納得いくものが完成したとき。十分なクリエイティブが発揮でき、クライアントに喜んでもらえたとき。日本デザインセンターに依頼される仕事は比較的規模の大きなものが多いので、たくさんの方に見てもらえることも純粋な喜びです。

「TOYOTA ESTIMA カタログ」より。 「TOYOTA ESTIMA カタログ」より。

イメージエディターに求められる力

デッサン力は求められます。背景と商品を別の場所で撮影して合成することはよくあるので、いかに1枚の絵として自然になじませつつ魅力的にしていくかという考え方は、デッサンに通じるものがあります。写真や機材、技術にも流行り廃りがあるため、アンテナを敏感に張っていることも重要。
「ひとりで黙々とやるような仕事に思われるかもしれませんが、ひとつのビジュアルを作るには本当にたくさんの人が関わっていて、対話を重ねながらフィニッシュへ向かうため、コミュニケーションスキルが欠かせません」。
そして当然ですが、イメージエディティングというクリエイティブワークが好きなこと。具体的に正解があるわけではない中で結果を出していくことが求められるので、その感覚を楽しむことも必要なスキルと言えます。

「ISETAN &BAG カタログ」より。 「ISETAN &BAG カタログ」より。

ポジションも、フレキシブルに変えていく

経験を積むほどセオリーがわかってくるので、ルーティーンワークにならないように、考え続けることを意識しています。使ったことのないアプリケーションを取り入れるなど、案件ごとに自分なりのテーマを持つスタッフも多くいます。
「イメージエディターの仕事は、プロジェクト全体で見ると最後の美味しいところだけを手掛けているという言い方もできます。1年近くもクライアントと向き合ってきたアートディレクターは自分たちよりも見えているものが多いので、その意志を尊重しながら黒子として的確な働きをしたい。そもそもイメージエディティングされている部分を知って喜ぶ人はいない。自分たちの存在を画像から感じさせず、しかしこの画像はいいね!と思ってもらえることが目的です」。
一方、プロジェクトの核になっていくという姿勢も大切で、ビジュアル全般のディレクションを目指すスタッフもいます。
「イメージエディティングのスキルを活用したビジュアルブックを制作して新しいクライアントと出会うきっかけを作るなど、イメージエディターから仕事を生み出すようなこともしていきたいです」。